2008.03.14
産業保健メンタルヘルスフォーラム 盛況に終了
3月14日、ひつじクリニックの眼前にございます草津エストピアホテルにて「産業保健メンタルヘルスフォーラム」を無事開催する事ができました。
講演会では主催でありますファイザー株式会社様より抗うつ薬の紹介をしていただきました。産業保健職の皆さんには新鮮で興味深く聞いていただけたようです。
その後の特別講演では、ひつじクリニック院長が「メタボリックシンドロームとメンタルヘルス疾患〜特定健診を含めて〜」との演題で「生活習慣病」と「睡眠」と「ストレス」の関連についてお話させていただきました。
ストレスがメタボリックシンドロームを招き、また不眠もメタボリックシンドロームを招いてしまいます。またメンタルヘルス疾患の顕著な自覚症状として不眠があり、不眠もメンタルヘルス疾患のリスク要素です。何か一つの症状や検査結果だけを捉えるのではなく、その人の全体を見て問題の根本を捉えないと指導効果も上がりにくいと思われます。
春から始まる特定健診・保健指導においても、充分にメンタルの部分を念頭におき、対象者の方々と医療スタッフが面接される場が増えると指導効果も高まるのではないかと考えます。
特別講演の二題目はひつじクリニック副院長が「メンタルヘルス対策のベネフィット」として、企業内でのメンタルヘルス問題における損失と対策の効果を経済的な視点からお話しさせていただきました。
メンタルヘルス問題が社員に発生すると負の連鎖を引き起こし、企業業績を下げてしまう結果となり、企業内のモラル低下を招きます。他の疾患と同様にメンタルヘルス疾患も、早期発見・早期治療が最重要であり、そのためには産業保健職、総務のご担当の皆さんだけではマンパワーや時間にも限界があります。そこで社内の中間管理職の方々にキーマンになっていただきましょう。というのがひつじクリニックからのメッセージでした。
その後の質疑応答でも活発なご意見、ご質問をいただき、産業保健におけるメンタルヘルス対策の待ったなしの状況がひしひしと伝わってくる講演会となりました。
情報交換会では多くの産業保健職の方々、総務安全衛生ご担当の方々と歓談させていただき、企業のおかれている現状や、医療現場の最新情報や当クリニックが考えている事、また企業の方々がどういった内容でお困りなのか等について活発な意見交換をさせていただき大変有意義な時間を過ごさせていただきました。
生憎の雨天にも関わらずご参加いただきました方々、また主催いただきましたファイザー株式会社様、共催いただきました大津地域産業保健センター様、財団法人京都工場保健会様、財団法人滋賀保健研究センター様には改めて御礼申し上げます。
更に多くの方々にご参加していただける会に発展できるよう、今後も最先端の情報と、トピックスについて定期的に情報発信してまいる所存です。
働く方々のメンタルヘルスを様々な立場から共に守っていきましょう。
産業保健メンタルヘルスフォーラム事務局 ひつじクリニック 守田 浩