2008.09.19
産業精神科医の立場から地域保健師と産業看護職にしてほしいこと
「産業精神科医の立場から地域保健師と産業看護職にしてほしいこと 〜うつをめぐって〜 」
主催:(社)滋賀県看護協会 共催:滋賀産業保健推進センター
「産業保健と地域保健合同研修」にひつじクリニック院長がお招きいただき、上記テーマでメンタルヘルス教育講演と看護師事例について考えるグループワークをさせていただきました。
地域保健師も、病院看護師も、産業保健師もすべて労働者であり、抱えるべき住民や、患者、社員を守る前に自らの健康を守ることが第一である事をお話しさせていただきました。
医療の現場は様々な面から問題を抱えており、看護職の離職率が重要な経営課題でもあり、各企業においても離職率の低下には対策をめぐらせておられる事だと思います。
高い離職率、その背後には医療職・労働者としてのメンタルヘルス問題が隠れていると言えます。
また医療の現場は他者を救うという社会的使命から、専門家でありながら、自分自身の不調はあまり訴えにくいのも実情です。
メンタルヘルス不調が感じられる場合には組織や上司、先輩の働きかけや適切な対処が不調者をサポートする非常に重要な要素であると言えます。
また、適切なサポートが得られる職場では看護職一人一人のモチベーションが高まる事は言うまでもありません。
まずは自分と、自分の周囲から・・・。
自分が健康であってこそ、他者を救う余力が生まれるものと思います。