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講演記録

2008.02.18
メタボリックシンドロームとメンタルヘルス・SADについて 滋賀県大津市

製薬企業様からのご依頼でMR(医薬情報担当者)の方々にひつじクリニック院長と副院長が講演させていただきました。

まずは「メタボリックシンドロームとメンタルヘルス」というテーマで院長がお話しさせていただきました。

一見すると全く他分野の疾患に思われがちですが、「メタボリックシンドローム」と「メンタルヘルス」の背景には「過度のストレス」「過労・過重労働」などの共通の要因により発生する事が多く、相互に関係し合っている事が様々な研究の結果から発表されています。
どの製薬企業様も企業全体としては幅広い医薬品を取り扱われていますが、専門の領域毎に活動する事の多いMRの方々には、目新しい観点で、新鮮な情報としてお聞きいただけたようです。
今春から始まる「特定健診・保健指導」では、保健指導の指導効果として生活の改善・検査値の改善が重要視されています。特に労働者の方々の健康相談・保健指導に携わられる医師、産業医、保健師、看護師、管理栄養士などの方々がメンタルヘルスに関する意識と正しい知識を持ち、個々の対象者と向き合う事は非常に重要な視点であり、メタボリックシンドロームを解消するには、まず対象者の「こころ」に問題がないかを把握するのが先決とも言えます。

院長の講演後、副院長より「SAD(社会不安障害)とは」というテーマでお話しさせていただきました。

この病気は社会的な認知度の低さから、単なる「過度の恥ずかしがり屋」と思われ、治療に繋がりにくく、結果引きこもりがちになり、悩みこんだ結果、うつ状態を併発しやすいという深刻な特徴をもっています。
周囲の方には「なんだか凄く恥ずかしがり屋だなぁ」という軽い認識でも、実際にSADにお悩みの方にとっては「恥ずかしがり屋」などという生易しい問題ではなく、非常に深刻で周囲に理解されずに悩まれておられ、様々な社会的活動を阻害する大きな障壁となっている場合が多くあります。
今回はSADの診療現場から最新の研究データに至るまでをご紹介し、SADの社会的理解を高める事に寄与できればと思い、お話しさせていただきました。

あなたとあなたの周りには思い当たる方はおられませんか?より多くの方にSADに関する理解を深めていただくことにより、一人でも多くの方が早期の治療に繋がればと思います。

今回の内容は下記でも学ぶことができます。

産業保健メンタルヘルスフォーラム
      「メタボリックシンドロームとメンタルヘルス疾患 〜特定健診を含めて〜」

社会不安障害総合情報サイト SAD NET

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