2007.04.21
「テクノストレス・VDT症候群にご注意」 滋賀県大津市
今や日本の職場でコンピュータを使わないところはほとんどありません。
コンピュータに過剰適応したり、逆にうまく適応できないために
生じる心身の障害は「テクノストレス」と呼ばれます。
インターネットやゲームに夢中になることも含まれています。
また、パソコンのモニタやゲーム機の画面などのディスプレイやキーボードなどの
VDT(Visual Display Terminals)機器による作業を続けることにより
精神的・身体的疲労が蓄積することがわかっています。
コンピュータによる入力・管理作業が仕事の中心となっているある企業で
VDT作業に係る労働衛生管理についての講演をしました。
VDT作業により起こる症状として、
同じ姿勢をとり続けること、まばたきが減ることなどによる眼精疲労や肩こりの他に、
頭痛、不眠、イライラなど心療内科的なものも多く出現します。
一日中ディスプレイを見つめていなければいけないような職場もあり
このような症状を訴える労働者、特に女性の来院が増加しています。
作業の方法や休息時間、キーボード・ディスプレイなど機器の位置を
ほんの少し変えるだけで予防できることも多いのです。
職場にも産業医学的な視点が重要です。